現在、登山やトレッキングはしていてトレイルランニングをはじめてみたいけど、どうやって始めたらいいのかわからないという方に私の経験を交えてお伝えしたいと思います。

まだ。道具も買っていませんという方はまずはトレイルランニングの始め方【道具編】をご覧ください。

今回は、現在登山やトレッキングはしているという方向けの内容です。

ランニングはしていますという方はこちらを参考にしてください

ランニングも登山もしていませんという方はこちら

登山・トレッキングをしている方は比較的トレイルランニングを始めるにはハードルが低いと思います。むしろ、ロードランニングをしている人よりも入りやすいかもしれません。

その理由は、「山というフィールドに慣れているから」

山に慣れ親しんでいることはメリット

当たり前ですが、トレイルランニングは走る場所が必ず平面であるとは限りません。上り下りがあることは当たり前ですし、階段もあります。また、その表面(サーフェスと言ったりします)の状況も様々です。踏み固められた土もあれば枯葉がつもったところもあるし、岩がゴロゴロしているところもあります。
さらに、環境の変化も激しいです。標高が上がれば風を遮る木々が少なくなってきて風が強くなったり、体感温度も寒くなるとか。
こういった状況を、登山をしている人ならすぐに想像できるでしょう。
そういった経験があることはメリットです。

普段の装備を軽量化して山に行こう

そこで私がおすすめするのが、いつもの登山に行くイメージでいつもより少し装備を軽量化し、トレイルランニングシューズを履いて山に行ってみましょう。最初は登山靴と比べて華奢なトレランシューズに不安を覚えるかもしれませんが、その足さばきの良さというメリットも感じられるでしょう。そして、少し「走れるかな」と思えるような足元が荒れていないフラットなところや砂利の林道なんかを見つけてゆっくり走ってみるといいです。
すると、その「速さ」がわかると思います。いつもはてくてく歩いて「ここからあそこまでこれくらいの時間かかるかなぁ」と心の中で思っている時間よりも早く移動できていることでしょう。
また、一気に完全にトレイルランニングに移行しなくてもいいと思います。長袖・長ズボンで山に行っていたのに、半袖・短パンで山に行くのは抵抗がある人も多いと思います。長袖・長ズボンがケガもしにくくて安全なのは間違いないです。
装備を軽量化してトレランシューズで山に行く、これを繰り返していくだけでもすごくいいトレーニングになります。

ランニングも初めてみる

練習の一環として、ロードでのランニングを始めることもおすすめします。
競技としてハードに取り組んでいくわけではありませんが、ゆっくりジョギングぐらいはしたほうがいいと思います。やはり、「歩く」と「走る」は違います。使う筋肉や心肺機能への負荷も違います。平地で走れない人が不整地を走るのは難しいと思います。
「歩く」というゆっくりとした動きに対して「走る」ということは非常に素早い動きになります。さらに、そこに不整地という要素が加わると、先の様子を目で見て瞬時に判断して体を動かすことが要求されます。普段からそういった素早い動きに体が対応していないととっさに反応することは難しいでしょう。普段から、動く体づくりをすることが大事です。

楽しんで山に行こう

登山と比べるとトレイルランニングは競技性があります。大会に出る出ないは別にしても、トレイルランニングを安全に楽しむためには普段からトレーニングをする必要があると思います。しかし、それによって山に行くことが楽しくなくなってしまっては意味がありません。今日は登山モード、今日はトレランモードみたな感じで上手くモチベーションを保ってください。
一方で、トレーニングによる体力面の向上や体形の変化も楽しみの一つとも言えます。何に楽しみを見出すかはその人次第。新しいことを始めると、新しい楽しみが見つかるはずです。