ノースフェイス 新型TR10レビュー
人気トレランパック ノースフェイスの「TR」シリーズ
「TRゼロ」や「TR6」、「TR10」「TRロケット」など容量違いで複数持っている方もいるのではないでしょうか。2025春夏シーズンでは大幅リニューアルがあっているようなので、チェックしたいと思います。
今回は中型の「TR10」を見ていきます。
【スペック】
品番: NM62512
価格:¥24,970(税込)
ユニセックスモデル
展開カラー(2025SS)



サイズ設定 : S、M、L
サイズ | 重量 | 容量 | 着丈 | 身幅 | 裾幅 |
S | 約290g | 8L | 42cm | 37cm | 31cm |
M | 約305g | 9L | 44cm | 39cm | 32.5cm |
L | 約315g | 10L | 46cm | 41cm | 34cm |

本格的なトレイルレース用のランニングベストとして進化を続ける、軽量性と収納性を備えたTHE NORTH FACE SUMMIT SERIESの代表モデル『TR』の中型(9L:Mサイズ)パックです。
メインファブリックは、耐久性と軽さを両立した素材を使用。また、ストレッチ素材を使用することで収納スペースを確保。背面は、通気性が高く保水しにくいモノメッシュを採用。ムレ感や濡れによる重量増を軽減し、快適な背負い心地が持続。背面側のモノメッシュとバインディングには、銀イオンによるポリジン・ステイフレッシュ加工をすることで抗菌防臭性を備えています。また、ショルダー部分には、上段の可動式ストラップを加えた3本のチェストストラップを配置し、フィット感とホールド性を向上。
ショルダーハーネスにボトルポケットと、補給食やグローブなどをまとめて収納しやすい大型のスリットポケット、両サイド脇下のストレッチポケットを装備。本体下部のストレッチポケットにはレインジャケットなども収納可能で、背負った状態でもアクセスしやすい設計。本体上部のフラップには走りながらでも収納可能な引手の長いファスナー付きポケットを備えてます。本体をコンプレッションできるバンジーコードを設け、荷物の容量に応じてフィット感の調節が可能。防寒着やレインウェア、エマージェンシーキットなどが必要なミドルからロングレースにおすすめです。
Goldwin Online Storeより
【サイズ感】
身長 167cm 体重 56kg 胸囲 85cmの自分はMサイズがちょうどいいです
荷室が空もしくは荷物が少ないとチェストストラップは全締め込み状態でジャスト。ちょうど揺れが無い状態です。
荷物が多いとチェストストラップ(中段)を3cm~4cm緩め状態。ショルダーポケットにボトルを入れるとさらに1cm~2cm緩めないと苦しくなってきます。
走っていてボトルの水が減ったりもっと揺れを抑えたくなってもまだ締めこめる予知があるので自分にはちょうどいいサイズだと思います。
サイズ表に関して補足
メーカーサイトのサイズ表記がわかりづらいので手持ちのMサイズで実測してみました。
(いずれも製品を平らな場所に平置きして計測しました)
着丈は前身ごろ部分を閉じた状態で、方の一番高い位置(肩のパーツの首側)から一番下(ストレッチポケットの下端)まで

身幅は3本あるチェストストラップの真ん中(中段)を閉じて一番締めこんだ状態で、アームホール(腕を通すところ)の下端(脇下のポケットの上)の右端から左端までを測った長さ。

裾幅は3本あるチェストストラップの下段を閉じて一番締めこんだ状態での裾の右端から左端までを測った長さ。
※前身ごろ下端はㇵの字型に広がっているので、実際着用する場合に下段ストラップをここまで締めることはないと思います。

【特徴】
背面にポリジン・ステイフレッシュ加工を施した通気性の高い軽量モノメッシュ

背面、首回り、アームホールバインディングにポリジン・ステイフレッシュ加工

すれ軽減を考慮した首回りのバインディング

リザーバ 一専用コンパートメント

フラップに着用時アクセス可能なファスナー付きストレッチポケット

センターダ ブルファスナーで大きく開くメインコンパートメント

本体内部右側にファスナーつきメッシュポケット

本 体内部左側にスリットメッシュポケット

コンプレッション位置を調整できるバンジーコード

本体下部にストレッチスリットポケット

本体下部に収納物が落ちにくい左右からアクセス可能なストレッチポケット

両 サイドの脇下位置にストレッチスリットポケット

ショ ルダーハーネス部分にゴムスピンドルつきのストレッチボトルポケット

フィット感を向上させた3本のチェストストラップ

一番上のチェストストラップは高さ調整可能

フロント下部に立体型のストレッチスリットポケット

フロント下部右側のストレッチポケット内にホイッスルファスナーつきセキュリティメッシュポケット

フロント下部左側のストレッチポケット内に滑り止めつき携帯用スリットポケット

ラッシュポイント

リフレクターロゴ

【レビュー】
おすすめポイントは以下の2点
①フィット感が抜群に良い
着用してまず思うのはベスト型なので非常にフィット感が高くて揺れにくいということ。使用している生地もほんの少し伸びはしますが、ほぼストレッチの効かない素材。さらにチェストストラップもバンジーコードではないので伸びない。基本的に伸びる余地がないので締めれば締めるだけフィット感を上げられます。
②着用した状態で届くポケットが豊富
着用した状態で使用できるポケット(背面のみ袋状ではなくトンネル状)が8か所あります。
自分の場合はポケットの使い方がほぼ決まっています。胸の上左右に500mlのボトルを1本づつ。その下、大きなストレッチポケット。この右胸に行動食。左胸にスマホ。左の脇下のスリットポケットには手袋やアームカバー。右の脇下はゴミ入れ。脱ぎ着するウィンドブレーカーやレインウェアのトップスを背中側のトンネル状になったところに押し込みます。そして、今回追加された上部のフラップのファスナー付きポケットにはヘッドランプが入ります。
着用した状態のままでここまで多機能なのは非常に嬉しいです。
過去モデル愛用中の自分が新型を買ってよかったと思った点
以前のモデルも愛用中の自分にとって今回のリニューアルで良くなったなぁと思う点を挙げてみます。
・ボトルホルダーのすべりが良くなったので出し入れがしやすい
メーカー側がそこまで狙っているかはわかりませんが、本体のメッシュ生地の変更によって、ボトルホルダーの体側にくる生地が今までよりも滑りやすくボトルの出し入れがしやすく感じます。ボトルの出し入れのしにくさは大会で大きなストレスになってしまうので非常に嬉しいです。
・背面の素材は薄く軽い 前作よりも柔らかいが伸びにくい
これも生地変更によるところですが、ただ重量が変わったというよりも、着用した感覚が軽いです。生地が薄くなると、荷室に入れたものの当たりが気になりそうですが、今のところ問題なさそう。パック全体がストレッチ素材になっている製品(例:サミットレースデイベスト)なんかよりも全然気になりません。
・フラップのファスナー付きポケットは思ったよりも簡単に手が届く
最初に説明書きを見たときは、「届くの?」と思いましたが、実際はとても簡単に届きます。後頭部を触るイメージでポケットにアクセスできます。このポケットはパック本体とは違うストレッチ素材になっているので、目視できなくても触った感触でポケットに触れていることがわかります。
今までは外したヘッドランプを行動食の入ったポケットに押し込んで、次のエイドステーションまで行ってましたが、これからはフラップのポケットに収納すればそのまま進めそうです。


・生地の色がいい(完全に見た目)
グレーっぽいくすんだカラーリングが今までのいかにも「スポーツグッズです感」がなくていい

【まとめ】
新型「TR10」素晴らしい進化を遂げていました。
これからトレイルランニングをはじめる方の最初のトレランパックとしてもおすすめできるし、大会に出る方のレース用としてもおすすめできる製品です。
前作も愛用してきた自分にとっては「進化するなら軽くなるぐらいかな」と思っていましたが、予想を超えていました。収納も増えているし、デザインも良くなってる。大会に頻繁に出る方ではない自分にとっては個人的な長距離ランやマラニック的に使える要素も増えていてよかった。
これからさらに使っていってきになることがあれば記事にしたいと思います。
そして、このブログを見ていて「こういうところをもっと知りたい」とかご意見があればコメントください
今後の参考にさせていただきます
最後まで見ていただきありがとうございました。