久しぶりのアルタメサ500

久ぶりにノースフェイス・アルタメサ500で走った

ストレスがなくとても気持ちよく走れた

こういう感覚を覚えるシューズが理想的なんだろう

最近はサミットベクティブプロ3とベクティブエンデュリス4の2足をよく履いていた

最近購入したこの2足がどういう感覚のシューズなのかを早くつかみたかったし、気づいたことがあればブログでシェアできると思っていたからだ

いい意味でも悪い意味でも、ベクティブシリーズは「力(ちから)」をくれる

自分の限界を押し上げてくれる力がある

その反面、自分の管理下の外から何かが加えられている感覚もある

例えるなら、坂道を歩いて上っている時に背中を他人に押してもらう感覚みたいなものか

労力は減るんだけど、なんかちょっと違和感があるような

その違和感を無くすべく、2足を履きこなそうと思ってよく使用していた

いい感じのアシスト

それに比べるとアルタメサ500のアシストは非常にいい塩梅だ

クッション性がちょうどいい

個人的には「豊かなクッション性」と表現したい

「充分」より少し多いイメージ

「充分」の意味は「物事が満ち足りて、何の不足もないさま」

そんな表現はアルタメサ500のクッション性にはふさわしくない

「充分」よりも少し余裕のある感じ

このクッション性がロードでも脚の負担を軽減してくれるし、トレイルの凹凸もきれいにいなしてくれる

優しいフィット感

次に、シューズに足を入れたときの足当たりの良さ

履き口回りはクッション材が豊富だし、目の細かい生地が使用されていて非常に足あたりがいい

フィット感を高めるためにシューレースを締めこんでも、柔らかいメッシュアッパーなので生地の縫い目が当たるような違和感もない

「上質」と表現してもいいかもしれない

決してラストが細いわけではないので、指先は地面をつかむことができる

五本指ソックスを履いてもきつさを感じることはない

「これでいい」じゃない、「これがいいんだ」

世の中には本当に色んなトレイルランニングシューズがある

ゼロドロップ・ゼロクッションのシューズから、トップアスリートをレースで勝たせるために作られたシューズまで

当たり前だが、どれが一番とか論じるのは意味のないことだし、そもそも答えのある問題でもない

個人の好みもあるし、その時のシチュエーションでも違う

それに新しいシューズが次々に発売される現代においては永遠に答えにたどり着けない問題だ

ギア好きな自分にとっては、その答えのない問題を解き続けるのが楽しくもある

懐事情が許す限り、この資本主義に付き合い続けたい

そうなるとベストなシューズというのは「現時点ではこれでいい」という選び方になりがちだ

「どうせ新しいのが出るから」と少し投げやりな気持ちがどこかに存在する

ところが、久ぶりにアルタメサ500で走ったら「気持ちいい!」

走っている最中も思考を巡らせて色々考えてみる

「サミットベクティブプロ3ならもっと砂利の感覚がわかるな」

「エンデュリス4ならもっとカチッと足首を守ってくれる」

「ローンピークならもっとナチュラルな感じだな」とか

でも、なんとなくスピードは上がっていく

たぶん気持ちがのっているからだ

この感覚を覚えた時に「これがいいんだ」と思った

例えると、「結局、みそ汁と白米。それに少しの漬物があると最高だよね。」って話